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職人K「下手の横好き」エッセイ。<写真技法~HDR~>


こんにちは。製造技術室のKです。いきなりですが、皆さんこんな写真を見た事がありますか?

HDRコックスラッピングバス

ちょっと絵画チックな写真です。これは、「HDR」 という技法で写真を加工したものです。
今ではiPhoneやデジカメにも標準で付いてる機能なので、もう使っている方もいるかもしれません。

また、画像検索で「HDR」と調べるとすばらしい画像がたくさん出てきます。
HDRとは、ハイダイナミックレンジ合成の略です。

例えば風景のダイナミックレンジ(最も明るい部分と最も暗い部分の明暗の比)は広く、しばしばコントラスト比100000:1を軽く超えます。
対してデジカメなどの一般的な記録手段のダイナミックレンジは狭く、せいぜいコントラスト比2000:1程度しかありません。(ウィキペディアより抜粋)

そうすると写真に撮った時、明るい所は白く飛び、暗いところは黒くつぶれてしまいます。次の写真は上の写真の元画像です。

HDR加工前コックスバス

これをHDR画像にするためには、露出を変えて複数枚写真を撮り、合成によって各所の明るさを調整して1枚の画像にします。
今は、合成をカメラ内で自動的にやってくれますが、自分がHDRにはまったのは6年ほど前、まだそんな機能を持ったカメラが出る前でした。
そこでお世話になったのが「Photomatix(http://www.hdrsoft.com/jp/)」というソフト。

露出違いの写真を用意し、パラメーターを調整すれば自動的に合成してくれるというもの。
また、裏技としてRAWデータ(加工する前の生の画像データ)があれば、擬似的に露出違いの画像を生成して合成までしてくれるという機能もあります。

合成の際、パラメーターの調整次第では絵画チックな画像から効果を少なくすることで、一見普通の写真だけど、明るいところから暗いところまでちゃんと写っている写真を作ることもできます。

HDR調整コックスバス

自分はあくまでも写真は趣味なので、こんな風にカメラやソフトの機能にすっかり頼って、写真を撮ったりいじったりしている時がとても楽しい。

今回HDRを取り上げましたが、ほかにもカメラの進化によって昔はそう簡単に撮れなかった写真が、撮れるようになったりしています。
こんな話題を下手の横好きレベルで、今後も取り上げていけたらと思います。

HDRなぎさ浜

(千里浜なぎさドライブウェイ)